2012.10.23更新

(1)はじめてブログ記事を記載します。ブログ記事記載の方針としては、私が最近の事件、事象で気になったこと、従前から関心のあることを主に記載して行きたいと考えています。

(2)今日は、最近話題のPC乗っ取り(遠隔操作)事件について私の気になったことを記載します。
  このPC乗っ取り事件自体は、パソコンのウイルス混入、サーバー攻撃などの問題が頻発している昨今、起きて当然のことであり、捜査機関としてこれに対して準備し配慮していなかったというのは極めて問題のあることだと思います。襲撃予告を2秒で書き込むなど不自然な点があったことから再確認も当然必要でした。

(3)しかし、私がこの事件で一番注目したいのは、神奈川県警の少年に対する事件などにおいて、少年が上申書において自ら行ったことを認め、詳細な手口や動機など犯人でなければ語れないことを述べていることです。これは、誤認逮捕が明らかである以上、警察が誘導したとしか考えられません。
 厚生省幹部の事件、小沢・石川被告の事件の例を挙げるまでもなく、警察においては未だこのような捜査方法が行われている証拠です。
 このようなことが刑事事件一般に従前行われていたことが強く推測されます。
 弁護士の立場から従前見てきても、捜査機関による誘導は著しいものがあり、ほとんど捜査機関が筋書きを作り被疑者がそれにのっかかるような取調べ・調書作成が多くなされていました。
 このような捜査の実態があることを、裁判所も知りながら知らない振りをしてきたというのが、冤罪の温床となったのではないかと考えています。とりわけ、今回の事件のように少年事件や精神障害者の事件では誘導に乗り易いということがあり、極めて危険だと思います。捜査機関は、PC乗っ取り事件が最新の手法を使った犯罪だったというようなことを言い訳にして、(誤認逮捕はやむを得ないにしても)、誘導による調書作成をやむを得なかったなどとは決していえないはずです。

(4)私の依頼者の中にも警察の取調べを経験した人は、既に筋書きができておりその通りに調書作成が誘導されたようにおっしゃっている方が多いように思います。一般の社会人に対する事件でも同様ですので、極めて危険な状況が現に存在することに十分に注意して欲しいと思います。

(5)このような問題の多い刑事事件の捜査、裁判を、適正なものとするには、よく言われているように①捜査機関が自白以外の証拠を探すようにする、②裁判所も自白以外を重視するようにする、③客観捜査技術を高める、④取調べについて厳しいマニュアルを導入する、⑤とりわけ取調べ過程の可視化などが重要だと思います。⑥少年事件や精神障害者事件などについては、とりわけ注意が必要でしょう。

(6)一般の人たちの予防方法しては、①普段から危険な場所に身を置かない(PCであれば危険な場所にアクセスしない、最新のウイルス対策ソフトを使う)、②仮に捜査の対象となったら、決して捜査機関の誘導に乗らず、やっていないこを認めるようなことは決してしない、③その援助支援として直ちに弁護士に相談する弁護士を呼ぶなどのことが考えられると思います。 

(7)結論的には、よく言われているようなことに落ち着きましたが、PC乗っ取り事件が一般の普通の生活を送っている人が突然犯人に仕立て上げられてしまうということの危険性を強く感じさせる事件であったことから、このブログを記載しようと思いました。

以上

投稿者: 弁護士法人西田広一法律事務所

2012.10.23更新

(1)はじめてブログ記事を記載します。ブログ記事記載の方針としては、私が最近の事件、事象で気になったこと、従前から関心のあることを主に記載して行きたいと考えています。

(2)今日は、最近話題のPC乗っ取り(遠隔操作)事件について私の気になったことを記載します。
  このPC乗っ取り事件自体は、パソコンのウイルス混入、サーバー攻撃などの問題が頻発している昨今、起きて当然のことであり、捜査機関としてこれに対して準備し配慮していなかったというのは極めて問題のあることだと思います。襲撃予告を2秒で書き込むなど不自然な点があったことから再確認も当然必要でした。

(3)しかし、私がこの事件で一番注目したいのは、神奈川県警の少年に対する事件などにおいて、少年が上申書において自ら行ったことを認め、詳細な手口や動機など犯人でなければ語れないことを述べていることです。これは、誤認逮捕が明らかである以上、警察が誘導したとしか考えられません。
 厚生省幹部の事件、小沢・石川被告の事件の例を挙げるまでもなく、警察においては未だこのような捜査方法が行われている証拠です。
 このようなことが刑事事件一般に従前行われていたことが強く推測されます。
 弁護士の立場から従前見てきても、捜査機関による誘導は著しいものがあり、ほとんど捜査機関が筋書きを作り被疑者がそれにのっかかるような取調べ・調書作成が多くなされていました。
 このような捜査の実態があることを、裁判所も知りながら知らない振りをしてきたというのが、冤罪の温床となったのではないかと考えています。とりわけ、今回の事件のように少年事件や精神障害者の事件では誘導に乗り易いということがあり、極めて危険だと思います。捜査機関は、PC乗っ取り事件が最新の手法を使った犯罪だったというようなことを言い訳にして、(誤認逮捕はやむを得ないにしても)、誘導による調書作成をやむを得なかったなどとは決していえないはずです。

(4)私の依頼者の中にも警察の取調べを経験した人は、既に筋書きができておりその通りに調書作成が誘導されたようにおっしゃっている方が多いように思います。一般の社会人に対する事件でも同様ですので、極めて危険な状況が現に存在することに十分に注意して欲しいと思います。

(5)このような問題の多い刑事事件の捜査、裁判を、適正なものとするには、よく言われているように①捜査機関が自白以外の証拠を探すようにする、②裁判所も自白以外を重視するようにする、③客観捜査技術を高める、④取調べについて厳しいマニュアルを導入する、⑤とりわけ取調べ過程の可視化などが重要だと思います。⑥少年事件や精神障害者事件などについては、とりわけ注意が必要でしょう。

(6)一般の人たちの予防方法しては、①普段から危険な場所に身を置かない(PCであれば危険な場所にアクセスしない、最新のウイルス対策ソフトを使う)、②仮に捜査の対象となったら、決して捜査機関の誘導に乗らず、やっていないこを認めるようなことは決してしない、③その援助支援として直ちに弁護士に相談する弁護士を呼ぶなどのことが考えられると思います。 

(7)結論的には、よく言われているようなことに落ち着きましたが、PC乗っ取り事件が一般の普通の生活を送っている人が突然犯人に仕立て上げられてしまうということの危険性を強く感じさせる事件であったことから、このブログを記載しようと思いました。         
                                                                                                                                                                                                   以上

投稿者: 弁護士法人西田広一法律事務所