2012.11.12更新

(1)少し前の記事となりますが、イタリア中部の都市ラクイラで死者300人以上になった2009年の大地震をめぐる裁判で、政府が出した安全宣言が被害を広げたとする遺族の訴えを認め、地震学者や行政当局者7人が過失致死罪で禁固6年の有罪判決が言い渡されたということでした。判決の詳細が明らかにされていないこと自体、問題の影響の大きさが考慮されたのだろうと推測されます。
 私は、この新聞記事を読んで地震学者という専門家が市民に安全宣言を出すということの重み、責任が法的且つ刑罰責任まで高められた事件として注目しました。同じ頃日弁連会長が文藝春秋10月号において専門家責任の時代という表題で文章を書かれていました。

(2)弁護士や医者については、セカンドオピニオンを使うのが当たり前となったり、ネットである程度調べることができたりということがあり、一般市民も自己責任的の要素が強くなってきている事情があります(それでも、専門家としての責任がなくなるわけではありませんが)。しかし、地震の予測や原子力の問題など、一般市民には調べようがないものがあり、専門家、それに基づく行政などの責任が重いのだと思います。

(3)我々弁護士の仕事の中でも、おそらく一般人が理解しがたい専門性の強い分野ほど責任が重くなる要素があるのであり、十分に調査し説明し理解してもらいながら仕事を進める必要があるのでしょう。もちろん専門性が強くなくても、依頼者の能力の程度などで注意が必要でしょうし、専門性が強いか否かに関係なく、説明不十分で、仕事を進めると、危険な事態となるのだと思います。いずれにしても、一般の人は弁護士に任せていると大丈夫という意識を持ちがちなので、仕事を進める上で問題が発生したときそれぞれの場面で説明し理解してもらうことが重要なのだと思います。

(4)雑駁な感想程度となりましたが、今回の記事などから、改めて我々の仕事においても注意が必要だということを感じた次第です。
                                                                            以上

投稿者: 弁護士法人西田広一法律事務所

2012.11.12更新

(1)少し前の記事となりますが、イタリア中部の都市ラクイラで死者300人以上になった2009年の大地震をめぐる裁判で、政府が出した安全宣言が被害を広げたとする遺族の訴えを認め、地震学者や行政当局者7人が過失致死罪で禁固6年の有罪判決が言い渡されたということでした。判決の詳細が明らかにされていないこと自体、問題の影響の大きさが考慮されたのだろうと推測されます。
 私は、この新聞記事を読んで地震学者という専門家が市民に安全宣言を出すということの重み、責任が法的且つ刑罰責任まで高められた事件として注目しました。同じ頃日弁連会長が文藝春秋10月号において専門家責任の時代という表題で文章を書かれていました。

(2)弁護士や医者については、セカンドオピニオンを使うのが当たり前となったり、ネットである程度調べることができたりということがあり、一般市民も自己責任的の要素が強くなってきている事情があります(それでも、専門家としての責任がなくなるわけではありませんが)。しかし、地震の予測や原子力の問題など、一般市民には調べようがないものがあり、専門家、それに基づく行政などの責任が重いのだと思います。

(3)我々弁護士の仕事の中でも、おそらく一般人が理解しがたい専門性の強い分野ほど責任が重くなる要素があるのであり、十分に調査し説明し理解してもらいながら仕事を進める必要があるのでしょう。もちろん専門性が強くなくても、依頼者の能力の程度などで注意が必要でしょうし、専門性が強いか否かに関係なく、説明不十分で、仕事を進めると、危険な事態となるのだと思います。いずれにしても、一般の人は弁護士に任せていると大丈夫という意識を持ちがちなので、仕事を進める上で問題が発生したときそれぞれの場面で説明し理解してもらうことが重要なのだと思います。

(4)雑駁な感想程度となりましたが、今回の記事などから、改めて我々の仕事においても注意が必要だということを感じた次第です。
                                                                            以上

投稿者: 弁護士法人西田広一法律事務所